秋本番となりました。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
成人式まで、あと少しになった2023年成人のお嬢様方は、
もうご準備は万全でしょうか。
いがいとこの時期に多いのが、
お母様の振袖をお召しのご予定の方の思わぬトラブルです。
お母様の振袖があるから大丈夫と思い、
ぎりぎりまでご準備ををしておられず、
この時期になって、さすがにそろそろ出して見ないと思い、
初めてお嬢様に羽織らせてみられる方が、結構おられます。
「写真を見せた」とか、「ちらっとたとう紙を開けて見た」とか、
「おばあちゃんに頼んでおいた」など、いずれも充分なご準備とは言えません。
振袖を広げてみると、
中にたくさんシミが出来ていたり、
裏地が茶色に変色していることも多いです。
片付ける時には、綺麗にクリーニングしておられても、
長い間、箪笥の中で眠っている間に、
シミやカビが顔を出すことは、よくあります。
サイズはどうでしょう。
最近のお嬢様方は、お母様と同じ身長でも、
手足が長いことが多いです。
実際に羽織ってみると、身幅が合わなかったり、
裄が短かったり、身丈が短かったり、
襦袢丈が長かったりで、サイズ直しが必要なお客様が多いです。
着物が身近に無い今、振袖はあればすぐ着れると思っておられる方も多いですが、
サイズ直しや汚れ落しには、
かなり日数が必要だということを知っておいてほしいです。
さて、シミになった振袖は、丸洗いでは落ちないので、
シミ抜きという作業をします。
シミの範囲が広い場合には、洗い張りといって、
一旦振袖を解き、一枚の反物に戻してから、
水を使って丁寧に洗う方法をとる必要もあります。
この時は、解き代と仕立て代がかかりますので、
丸洗いよりは高くつきます。
裏地が変色している場合も、
裏地の交換が必要になるので、振袖を解いて縫い直すことになります。
再度仕立てる時に、お嬢様寸法に仕立て変えれば良いので、
サイズ直しが同時に出来ます。
シミは無いけど、サイズ直しだけが必要な時も、
直す範囲によって、色々な方法があります。
例えば、裄を直す時ですが、振袖には、
袖と身頃とに絵柄が繋がっている場合も多く、
単純に縫い目を狭めたり広げたりだけでなく、
袖の布をずらして柄合わせをします。
この時、袖のみ、一旦全部解き、袖を作り替えします。
また、幅出しをしたところの筋もきれいに消して、
縫い目の内外の色合わせをする必要もあります。
こういった作業をするには、ある程度の日時が必要となります。
一日でも早く、ご準備をお勧めします。
ぜひ、振袖や襦袢を持ってお店に来てくださいませ。
スタッフが、丁寧にご対応させて頂きます。
お待ちしております。
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