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成人式の振袖

成人式等で着る特別な着物である「振袖」。

高価で大切なフォーマル着物ですから

きちんとお手入れすることはとても大切です。

また、母の振袖を着る「ママ振袖」の方は、

成人式当日までに振袖の準備をしなければなりません。

そこで今回は、振袖を着る前の準備と

着た後のお手入れの必要性や仕方をお伝えしていきます。

【着用前のチェックポイント】

母や姉、親戚の振袖を着る場合、

久しぶりにタンスや押し入れから

振袖を出す方も多いのではないでしょうか。

しばらくの間、しまいっぱなしにしていると

振袖がどんな状態か心配ですよね。

ここでは、振袖を着る前にチェックするべき

ポイントをまとめました!

・振袖の状態はどうか

 振袖の状態チェックは、

 出来るだけ早めに行ってください。

 チェックポイントは、

 ニオイ・汚れ・破損の3つです。

 振袖全体をチェックしたら、

 再度収納するのではなく、部屋の中で陰干ししておきましょう。

 長期の保管により付いてしまった

 防虫剤などのニオイは、陰干しするだけで取れることもあります。

 また、シミやカビなどの汚れがあった場合は、

 クリーニングに出します。

 着物のお手入れは、

 仕上がりまで1ヶ月~3ヶ月以上かかる場合もあるため、

 余裕をもって、お手入れに出しましょう。

【着用後のチェックポイント】

前撮りや成人式が終わり、

振袖を脱ぐと思わず「ふ~」っと気が抜けますね。

振袖は一日の着用でも、

シワや汚れがついてしまうことがあります。

せっかくの振袖、長く着用するためにも脱いですぐにしまわず、

しっかりチェックしてみてください。

・着用後の振袖の状態はどうか

 ママ振りや購入した振袖の場合、

 脱いですぐしまうのではなく、まず陰干しをし、

 その後状態のチェックをしましょう。

 陰干しをすることで、

 付着した汗や湿気を取り除くことができます。

 振袖だけでなく、

 長襦袢や帯なども一緒に陰干しすると良いでしょう。

 振袖は、蛍光灯のライトでも

 日に焼けてしまうことがあるので、直射日光だけでなく

 室内のライトにも気を付けるようにしましょう。

 陰干しには着物用のハンガーがあると便利ですが、

 洋服用のハンガーにかけても大丈夫です。

 陰干しをした後は、振袖にシミや汚れがないかチェックしましょう。

【シミ・汚れのチェックポイント】

 

1.衿

 2.袖口

 3.上前身頃(振袖の正面部分)

 4.裾

 5.帯の下

振袖の生地である絹はとてもデリケートな素材です。

シミや汚れを見つけても、

自身で染み抜きをしたり、洗剤を付けて擦ったりすることは

生地を傷める原因になるため、避けるようにしましょう。

シミや汚れを見つけた場合は素早い対応が大切です。

汚れが定着してしまう前に、対処するようにしましょう。

・シミ抜きとは

 「シミ抜き」とは、

 汚れの種類に合わせて行う部分洗い(汚れとり)のこと。

 着物の場合には、着物のシミ取り専門の職人が、

 手作業で少しずつ汚れを取り除いていきます。

 デリケートな着物への負担をできるだけ

 少なくしながら着物をキレイにする、

 とても難しい作業なんです。

 「振袖のシミ抜きって自分でできない?」と

 思う方も居ると思いますが、振袖のセルフシミ抜きはおすすめしません。

 なぜか?というと、

 振袖が高価で非常にデリケートな着物だからです。

 着物にも色々な種類がありますが、

 振袖はその中でも最高ランクの種類です。

 洋服類の中で言うと、

 シルクの最高級ドレスのようなものです。

 高級ブランドのドレス、

 自分でシミ抜きします?失敗したら怖いですよね。

 着物のシミ抜き料金は、シミの大きさで決まります。

 自分でシミ抜きして失敗して汚れを広げると、

 それだけ専門店でのシミ抜き料金も高くなってしまうんです。

 さらに失敗の度合いが酷いと、

 専門店でもカバーできないことがあります。

 大切な振袖のシミについては、プロに任せた方が安心です。

【汗をかいた時には「汗抜き(汗取り)」を】

振袖をできるだけ早く

クリーニングに出した方が良いパターンがもうひとつあります。

それが「汗をたくさんかいた時」です。

人間の汗には、マグネシウムやナトリウム等の

ミネラルがたくさん含まれています。

汗のシミは乾いてしまえば目に見えなくなりますが、

このミネラル類が残るのが大問題。

時間が経つとミネラル類は少しずつ酸素と結びついて、

振袖の布を変色させてしまうのです。

汗がたくさん付いたままで振袖をしまうと、

1~2年であちこちが黄ばんだように変色します。

この黄ばみは時間が経つごとに色が濃くなっていき、

オレンジ色から茶色に。

これを「黄変(おうへん)」と言います。

黄変シミは通常のシミ抜きでは

取ることができません。

また放置しているとどんどん色が濃くなり、

さらには布地をボロボロにしてしまいます。

こうならないためにも、

早めの予防として

「汗抜きクリーニングの(汗取り)」をすることが大切です。

下記のように振袖を着た時や、

振袖の汚れを感じた時には、

早めに専門店で汗抜きを依頼しましょう。

 1.夏季(6月~9月)に振袖を着用した

 2.ハンカチやタオルで汗をぬぐった

 3.振袖を脱いだ時に長襦袢が汗で湿っていた

 4.暖房が効いている部屋で食事をした

 5.振袖を着てたくさん早歩きをした 等

・「汗抜き」とは?

 汗の汚れは水溶性の汚れなので、

 石油系の溶剤を使うドライクリーニングでは

 汚れを取り除くことができません。

 そのため、汗汚れには汗専用の

「汗抜きクリーニング」を行います。

 汗抜きクリーニングとは、

 特殊な洗浄液と水分を吹きかけて、着物を適度に濡らし、

 汗の成分を何度も優しく丁寧に吸い取るようにして、

 落としていきます。

 汗に含まれるミネラル・塩分等の成分を

 取り除くために適したクリーニング方法です。

【次に着る予定が無い時には「丸洗い」を】

振袖をクリーニングに出す頻度として

「次に着る予定がもう無い」という時が挙げられます。

振袖等のフォーマル服は、

一度しまいこむと4年も5年も保管し続けるという

ケースがよくあります。

汚れを付けたままであまりに長い期間に振袖を置いておくと、

やはり虫害やカビ等のトラブルが起きやすいです。

「特に目立つ汚れは無いけれど、

しばらく着なそう」という時には「丸洗い」で

振袖をお手入れしておきましょう。

・丸洗いで全体をキレイに

 着物の丸洗いは、

 洋服で言うところのドライクリーニングです。

 着物専用の溶剤を使って、

 衣類の表面に付いたチリやホコリ等の汚れを取り除いていきます。

 また着物用のプレス機で仕上げを行うので、

 着用によって付いたシワ等もすべて取れて、

 全体がふんわりとキレイに仕上がるのも魅力。

 きちんとした専門店でお手入れをしておけば、

 次回に着る時も気持ちよく袖を通すことができます。

 また長年しまいこんでいたママ振りを成人式で着用される場合も、

 事前に丸洗いをしておけば、

 すっきりと気持ち良く振袖を着ることが出来るでしょう。

【まとめ】

大切な振袖を、きれいな状態で長く楽しむために、

定期的なお手入れはとても大事です。

一華 京都まるなか呉服店では、

振袖のお手入れも承っております。

成人式前のママ振りでのご準備や

成人式後のお手入れは、是非ご相談ください。

一華 京都まるなか呉服店では、

より良い成人式をお迎え頂けるように、

スタッフ一同、誠心誠意お手伝いをさせて頂きます。

当店では、振袖の購入、レンタルでお考えの方、

またはお母様の振袖でお考えの方、

是非お気軽にご相談ください。

是非、皆様のご来店を心からお待ちしております。 

振袖相談会 ご来店ご予約は → こちらから❤︎