これから、振袖選びを始めようとお考えの再来年、
明明後年のご成人のお嬢様やご家族様、
振袖選びをより楽しんで頂けるよう、
今回は振袖の袖が長い理由とその由来をご紹介致します。
一生に一度の成人式は、人生においても重要な晴れの日。
しかし、その成人式の起源について、
知らない方は多いのではないでしょうか。
振袖を着ることだけを楽しみにするだけでは、
もったいないかもしれません。
振袖について深く知っていただいて、
より有意義な成人式を過ごせるようにしましょう!!
今回は、意外と知られていない成人式の歴史や由来、
現代の成人式との違いなどをご紹介致します。
成人を祝う儀式は古くからあり、
起源は紀元前200年前から行われていた中国の通過儀礼の
「冠礼(かんれい)」といわれています。
男子は冠をつける儀式、女子は髪をかきあげるのに用いる細長い具、
笄(こうがい)という髪飾りをつける儀式を経て、
社会から成人として認められるとされていました。
では、日本ではいつからどのように
行われるようになったのでしょうか?
日本での成人式の起源は奈良時代にさかのぼります。
当初は「元服(げんぷく)」と呼ばれる成人の儀式が行われていました。
現代では、20歳を迎える年に
成人として祝われていますが、
元服を行う年齢は明確には定められていませんでした。
奈良時代では11歳から16歳に成人の通過儀礼として行われたとされています。
元服は男女によって儀式の行い方が異なります。
女子の元服は江戸時代から行われていたとされています。
それまでは「裳着(もぎ)」という儀式を、
女性の成人の儀式として行われていました。
主に男子同様、髪上げの儀が行われ、
十二単の着物の一つ「裳(も)」を纏い、
あらかじめ依頼した腰結(こしゆい)に腰紐を結んでもらうことで、
大人の女性として認められました。
基本的には結婚を前提とした通過儀礼で、
腰結は一族の長が務めることが多かったようです。
この時、きれいな着物を纏って儀式を行っていたことが、
現代煌びやかな振袖を着ることのルーツとなっています。
江戸時代から、女子も成人を祝う儀式を元服と称するようになり、
庶民にも広まりました。
髪を丸髷(まるまげ)に結い、
鉄漿親(かねおや)にお歯黒をつけてもらい、
引眉(ひきまゆ)を行うのが女子の元服の主流でした。
お歯黒を付けるが引眉しない場合は半元服と呼ばれ、
これは現在でも祇園の舞妓など一部の花街に文化が残っています。
20歳を迎える年を祝う成人式は、
終戦の翌年の昭和21年(1946年)11月22日から
3日間行われた「青年祭」が起源と言われています。
当時戦争で敗北となり明日への希望が
見出せずにいた若者を勇気づけようと、
埼玉県蕨(わらび)市の
蕨第一国民学校(現在の北小学校)にて
蕨町青年団が中心となり催したのが青年祭です。
当時は今のように煌びやかな振袖やスーツではなく、
国民服やもんぺ姿で参加されていました。
現在の成人式のように、町長や来賓者から激励を受け、
式典後には芸能大会や物々交換などの催し物が行われたり、
当時の若者に人気があったおしるこがふるまわれたりと、
大いに盛り上がったそうです。
こうして青年たちに未来への希望や勇気を与えたことが評価され、
昭和23年(1948年)に国民の祝日「成人の日」が
制定されました。
昭和23年(1948年)に制定された「成人の日」は1月15日で、
必ず成人式も1月15日に行われていましたが、
2000年の祝日法改正(通称:ハッピーマンデー法)によって、
成人式は毎年1月の第2月曜日に行われるようになりました。
場所や時間は地域によって異なり、
基本的には現住所、住民票がある役所から成人式の案内が届きます。
また、1月の第2月曜日に行われることが多い成人式ですが、
地域によっては気候のいい春や、
帰省しやすい8月に行う地域もあるようです。
成人式に参加する服装はとくに決まりはありませんが、
やはり女性は振袖、男性はスーツを着ることが9割を占めています。
女性でスーツやワンピース、
男性で紋付袴を着る人もいますがやはり少ないようです。
華やかでお祝いに最適な振袖がいいとされる一方、
露出度の高いドレスや悪目立ちをするような服装は避けて、
成人式にふさわしい服装で参加をするのがマナーとされています。
現在の成人式で振袖を着るのは、古くから存在する通過儀礼と同じく、
装いを大きく変えて成人式を行うことで、
成人を祝い、成人したことへの自覚を持たせるという意味があります。
また、成人式は、冠婚葬祭の「冠」にあたる儀式、
つまり「最も格式の高い場」です。
ですから、未婚女性の第一礼装となる振袖で
のぞむのがより良いというわけです。
また、美しく華やかな晴れ着である振袖を着ることで、
親や周囲の人へ成長した姿を見せ、
感謝を伝えるという意味合いもあります。
人生の節目である大切な成人の日は、
華やかな振袖を着て、あなたにとって一生に一度の特別な一日にしてください。
上記で紹介したように、
戦後から20歳を成人として祝ってきましたが、2022年4月1日より、
民法改正で成人年齢が20歳から18歳に引き下げられました。
しかし、今のところはそれにより成人式が
18歳で行われるところは少ないようです。
現代の18歳の1月は、受験や就職活動とかぶる時期でもあるからでしょう。
ただ「成人」式ではなくなるため、
名称が「二十歳の集い」などに変わる地域もあるそうです。
成人式(二十歳の集い)は20歳で行われますが、
今は振袖や前撮りの準備はすごく早く、成人式の2年程前から
用意される方が大半となっています。
これから、振袖選びを始められる再来年、
明明後年のお嬢様やご家族様、
是非、より良い成人式をお迎え頂けるように、
是非、お振袖選びを大いにお楽しみください。
一華 京都まるなか呉服店では、より良い成人式をお迎え頂けるように、
スタッフ一同、誠心誠意お手伝いをさせて頂きます。
当店では、振袖の購入、レンタルでお考えの方、
またはお母様の振袖でお考えの方、
是非お気軽にご相談ください。
スタッフ一同、誠心誠意お手伝いをさせて頂きます。
是非、皆様のご来店を心からお待ちしております。
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